推しが死ぬまで死ねない

ゆるオタク女子の壁打ち記録

夢女子として成長した瞬間

 

ソウルくんへの恋心はそう簡単には薄れてくれず、寝る前にソウルくんとマカちゃんのキャラソン(※1)を聞いては涙を流す日々を送っていました。

 

 

 詳しくは前回の記事を参照。

 

 

そんな時に私に転機が訪れます。

きっかけは友人が貸してくれた漫画でした。

 

この友人は私の人生で初めてできたオタク友達でした。
小学校高学年になってくると周りの子たちはだんだんアニメや漫画に触れることが少なくなっていくのにも関わらず、小学生ながらにらき☆すたハルヒに手を出し、ジャンプやマガジン等の週刊誌も大好きで完全にオタクに染まっている稀有な存在となぜか仲良くなりました。

 

 

その友人が貸してくれた漫画は「エアギア」でした。(察し)

 

 


(小学生の私)
絵がきれい~~~~!
トリック(技)かっこいい~~~~!
私もエアトレックやってみたい~~~~!
いや、キャラかっこいい~~~~~!

すぐハマりました。すぐ、ハマりました。

元来ハマりやすい性格です。

 

 

そんなエアギアの中では、鰐島咢くんが好きでした。

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分かりやすいな!

 

 

 

 

 

~鰐島咢くんのアピールポイント~
まあぱっと見ればショタ要員といいますか。腐女子受けのよさそうな見た目ですね。
いかにも、という感じですが彼は眼帯の位置を変えると人格が変わる多重人格者です。
可愛らしい見た目とは裏腹に口を開けば「F**K」しか言わないのでそのギャップがたまりません。暴言ばかり吐く挑発的な困った子なのですが、戦いになると彼はとても頭がいい。
冷静に敵を分析し、トリック(技)を決める様はとても美しいし、彼はチームの参謀といったところでしょうか。そして戦闘能力はチームの中で一番高い。
でも時には血反吐を吐きながらも敵を倒す熱い心の持ち主なのです。
そんな彼の弱点は体格。

(今見たら公式身長142cmって・・・。小学6年生の私のほうがでかいです。)
フィジカルが弱いため繰り出す技が諸刃の剣になってしまい、入院してしまったこともあります。
でも持ち前の精神力でそれを乗り越えていく様が本当にかっこよくて、もう何度も好きになりました。今でも大好きです。

 

その時まだエアギアは連載中でしたので、
早く続きが読みたい。作品じゃなくてもエアギアに関わる全てのコンテンツに触れたい。そんな一心から毎夜家に会った共有PCで「エアギア」と検索し出てくるものにどんどん目を通していました。

そして私は初めて「夢小説」に出会ってしまうのです。

 

※ここからはオタクのセンシティブなコンテンツになります。
 二次創作に偏見のない方、あるけど許容できる方のみご覧ください。


夢小説についてはこちらを読めばだいたいわかる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


人生で初めて夢小説を読んだときの衝撃は忘れられません。
自分がまるで作品のキャラクターになれたことが嬉しかったし、
私の頭の中の妄想でしかなかったキャラクターとのお話は
こんな風に文字にすればいいんだと知れたことが世界一幸福だと感じました。

 

ソウルくんのことが好きだったときは、好きだから彼と対等になりたい。と思っていた(だからマカちゃんに嫉妬していた。)のですが、咢に関しては、対等になるのは難しいと最初から諦めていたので最初は今でいう推しのような感情でした。エアトレックは現実にないし、多分乗りこなせるほどの身体能力もなかったので。多分モブ的な立ち位置で彼の雄姿を見れたら満足、みたいな感情だったと思います。

 

それが夢小説に出会って、作品に自己投影するようになりました。もしもエアギアの世界に行けたなら・・・。私は何になりたいのだろう。今でいうなろう系みたいなもんですよね(?)そこで私が目を付けたのが、調律者でした。

 

作品の中では調律者(リンクチューナー)という役割が存在します。部品と使用者の調整をする人です。(この調律シーンがなかなかにえっちで興奮した)

 

まだ本編は連載中でその時の咢には調律者がいなかったため、

 

 

私が咢の調律者になるんだ・・・!!!!!!!

 

 


と決意したのでした。

そこからはもう妄想が止まらない止まらない。
この頃には確か中学生になっていて、青春という青春を咢に捧げてしまいました。

 


咢とはもう心も身体も通じ合った仲になったと思っていました。(ツッコミ待ちです)
あの頃はもう、それはそれは幸せでした。

でもやっぱり、私の恋愛はそう上手くは続きません。

 

 

 

本編で咢に調律者が登場します。

 

 

 

正直あの頃の感情を思い返すのは辛くて、ずっと心の奥底にしまっています。
コミックスを片手に何度も泣きました。
学校に行って授業を受けていても、ふと咢のことを思い出して涙ぐみ保健室にいったのは懐かしい記憶です。

(失恋したと保健の先生に言ったら、それくらいでサボるなって怒られた)


エアギアを教えてくれた友達はずっと私の愚痴を聞き続けてくれて、たくさん慰めてくれました。あなたがいてくれなかったら多分学校行けなくなってたしずっと立ち直れませんでした。たくさん辛い思いをしたけれど、大切な友達も与えてくれたこの作品がやっぱり大好きです。咢は最後までかっこよかったしね。

 


どれだけ辛くても、作品のことは嫌いになれませんでした。
嫌いになれなくてよかった。
また一つ、強くなれる理由を知りました。

 

 

今日も明日も強く生きていこうと思います。

 


※1
私が人生で初めて触れたキャラソンです。初めて買ったCDでもある。思い出がいっぱいすぎて今改めて聴いたら泣いてしまいそう。

amzn.to

 

 

amzn.to

しょっぱい初恋の話

人生で初めて好きになった男の話をしようと思います。



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ソウル=イーター(CV:内山昂輝
ソウルイーターで主人公マカの相棒として登場する武器の少年。銀髪に赤い瞳でサメ歯。私が昔から性癖が分かりやすいちょろい女だったことが見受けられます。


ソウルくんに出会ったのは小学生の時です。月曜18時からアニメがやっていて、ご飯を食べた後に見るのが習慣になっていました。この時期、やけにソウルイーターのCMがやっていた記憶があります。めちゃめちゃプッシュされていたのでハマるのは必然だったんだなと改めて思い返しました。

アニメを数話見て即ハマった私は、貯めていたお小遣いを使って、ブックオフで買えるだけ漫画を買いました。そのころはまだソウルくんのことが好きなわけではなく、ストーリーが面白かっただけでした。ただのオタク(ビジュアルだけならキッドがタイプだった。)


服装や見た目がヤンキーっぽく、話し方も皮肉めいたソウルくん。そしてよくよだれ垂らしてる。正直最初はあまりタイプではありませんでした。ソウルくんにドはまりしたきっかけ。それが、

 

 

 


ピアノを弾くときのスーツ姿

 

 

でした。あ~~~~ちょろいネ。

 

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そのピアノのシーンっていうのが、ソウルの精神世界での出来事なんですね。

クロナとの戦いで黒血が体内に入ってしまい、彼は精神世界で何度も狂気に身を委ねてしまえと誘惑されるのですが、強い精神力で耐え抜きむしろその黒血の力を使いこなしてさらに強くなるんですよ・・・。

 


なにそれかっこいいよ!!!!!!

 

なんかいつもヘラヘラしてた男が急にかっこいいところ見せつけてきたら
そりゃ小学生の私は簡単に惚れてしまいました。
アニメのキャラクターにはっきりとした恋愛感情を抱くのは初めてで、今でもあのときめきを忘れられません。


だけど私の初恋が、実ることはありませんでした。
(そもそも実るとかねえだろってツッコミ、ありがとうございます。)

 

ソウルくんのかっこいいところって、身内、というかマカのことをすごく大切に思っていてマカを守るためなら捨て身で挑むし死んだっていいと言い切れる覚悟があるところなんですよ。そこが好きでした。

 

何度も作中でそんな姿を見ていると、正直マカに何度も嫉妬したし私はどのキャラクターよりもソウルくんのほうが大切だから見ているのが辛かったんです。

 

怪我してほしくないし辛い思いをしてほしくないしデスサイズにならなくてもソウルくんがいてくれればそれだけでいいのに、と本気で思っていました。(誰目線?)


あと二人は同じ家に暮らしていた事実を知ったときは嫉妬でメンヘラ発揮してました。私もそこに住ませてくれってずっと思ってました。(トチ狂い夢女の素質あり)


だけど、そんな二人の信頼関係は見ててすごく羨ましかったし、マカの立ち向かう勇気は素直にかっこよくて嫌いになれないし、そもそも私はマカほど素敵な人間じゃないし、二人の間に入れるほど強い女じゃないことに気づいてしまったんです。

 

作中では二人の恋愛要素は描かれませんが、恋心以外にも信頼関係は成り立つし、立ち入れないほどに二人の心の距離は近いことを小学生の私は学びました。むしろ、恋愛感情を抜きにして信頼しあえる関係を目の当たりにして恋愛感情を抱いている自分が惨めに思えてしまいました。

 

正直嫉妬してる期間長かったし、パートナーと恋人は別枠だろ私にもまだ勝機あるって思ってたこともあるし、私の弱い部分とか情けない部分もソウルくんなら受け止めてくれると期待していたこともあるけどね!(本音)

 

でも、作品を理解していくうちに自分の恋心もだんだん落ち着いてきて、素直に諦めようと思えるようになりました。

 

今でもソウルイーターは恋愛感情抜きにしてすごく好きな作品です。
彼らの人生の一部を見れたことにとても感謝してます。

 

最後に

このソウルくんのこの髪型が一番好きなんだけど、わかる人は友達になりましょう。

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